• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

戦後日本社会における貧困問題の総合的解明と社会政策の効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 24830101
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関中京大学

研究代表者

相澤 真一  中京大学, 現代社会学部, 准教授 (00456196)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2013年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード貧困 / 戦後日本社会 / 生活保護 / ボーダー・ライン層 / 計量分析 / 社会調査 / マイクロデータ / データの復元
研究概要

本研究は、戦後日本社会の貧困世帯に対して行われた社会調査の再集計・再分析を行うことにより、3点の課題を明らかにすることを目的としていた。第1が、戦後日本社会における貧困層の量的把握と質的把握、第2が貧困の世代間連鎖関係の継時的把握、第3が貧困脱出過程における福祉や教育などの社会政策の有効性の検証にあった。
これらの目的を達成するために、「労働調査資料」のうち、「貧困層の形成(静岡)調査」(労働調査資料 No.55,1952年実施)と「「ボーダー・ライン層」調査」(労働調査資料 No.60,1961年実施)の復元とデータクリーニング作業を進め、分析を続けた。延べ5回の研究会を通じて、研究協力者との分析結果の検討を行い、平成25年3月には、東京大学社会科学研究所にて、公開の研究成果報告会を行った。
研究協力者とともに導出した成果は次のようなものである。まず、戦後日本の貧困層が、敗戦を契機にした貧困転落層、世帯主が健康を喪失したことによる貧困転落層と世代間連鎖のもとで貧困が継承されている層があることを明らかにし、また、この貧困層の量的把握を行った。その結果、貧困世帯の多くが、低収入の女性世帯主を稼得者とする世帯であったこと、一方で、貧困層の一部には高度経済成長の社会変化のなかで、貧困脱出の可能性も見られることを明らかにしてきた。戦後、発足した生活保護制度が1950年に改訂されるなかで、被保護者の範囲の拡大が掲げられたものの、実態運用として、無差別平等の原則が適用されているとは言いづらい当時の状況も明らかになった。
以上の研究成果およびデータの作成作業過程については、東京大学社会科学研究所の協力により報告書に成果をまとめたほか、雑誌論文への掲載も決定した。また、調書の通り、平成25年の日本社会学会大会テーマセッションに提案採択され、今後さらに研究成果を発表していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 社会調査データの復元と計量歴史社会学の可能性 ――労働調査資料(1945-1961)の復元を事例として――2013

    • 著者名/発表者名
      相澤真一・小山裕・鄭佳月
    • 雑誌名

      ソシオロゴス

      巻: 37

    • NAID

      40019978158

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 戦後初期における貧困層の転落過程と戦争が与えた影響 ――貧困層の形成調査(静岡県,1952年)の再分析を手がかりに――2012

    • 著者名/発表者名
      相澤真一・小山裕
    • 学会等名
      第85回日本社会学会大会
    • 発表場所
      札幌学院大学
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [図書] 『社会科学研究所所蔵「労働調査資料」の二次分析』2013

    • 著者名/発表者名
      東京大学社会科学研究所 社会調査・データアーカイブ研究センター(編)
    • 出版者
      東京大学社会科学研究所
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

URL: 

公開日: 2012-11-27   更新日: 2019-07-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi