本研究はチャータースクールとCharter Mnagement Organizations(CMOs)の連携の諸相や連携が及ぼすチャータースクールへの影響についてアメリカのカリフォルニア州で実施したフィールドワークで収集したデータをもとに検討した。両者の連携は学校運営や教育実践の効率性を高めると期待されている「教育の民営化」に位置づき、州統一テストなど数値化された評価では、成果を挙げてると考えられる。 しかし、データの分析から両者の連携は、資源の授受をめぐる絶対的な権力関係の構築や連携が複雑化・多様化することによる非効率な学校運営がなされるというパラドキシカルな状況や可能性を明らかにした。
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