研究課題/領域番号 |
24870034
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
山本 京祐 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (70636472)
|
研究期間 (年度) |
2012-08-31 – 2014-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 薬剤耐性 / 種間相互作用 / 個体群動態 / 進化 |
研究概要 |
黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureusの自然耐性株を取得するため、各種抗生物質存在下で培養をおこなった。その結果、野生株(Newman株)よりも有意に生存・増殖能が向上し、薬剤耐性が向上した株を複数得た。特に、緑膿菌Pseudomonas aeruginosaの産生する抗菌性二次代謝産物であるpyocyaninについても自然耐性株を取得した。 緑膿菌と黄色ブドウ球菌の両種間の相互作用における株レベルでの多様性を明らかにするため、各種臨床分離株を用いて様々な組み合わせで共培養をおこない、増殖や二次代謝産物産生能への変化を解析することで相互作用プロファイルを解析した。緑膿菌PAO1株に対し、黄色ブドウ球菌の臨床株(メチシリン感受性株(MSSA)2株、耐性株(MRSA)3株の計5株)を作用させ、互いの増殖への影響を評価したところ、緑膿菌の増殖に黄色ブドウ球菌の存在は影響を及ぼさなかったが、緑膿菌は黄色ブドウ球菌の生育を阻害した。緑膿菌による生育阻害作用の効果は黄色ブドウ球菌の株によって異なったものの、薬剤耐性株であるかどうかとは関連が無かったことから、緑膿菌の産生する抗菌性二次代謝産物に対する感受性は薬剤耐性と特に相関はないと考えられた。一方で、黄色ブドウ球菌との共培養において、緑膿菌の二次代謝産物(pyocyanin)産生能が緑膿菌単独培養時に比べて変化し、さらにその変化は共存する黄色ブドウ球菌の株によって異なった。このことから、黄色ブドウ球菌は緑膿菌によって生育を阻害されながらも、緑膿菌の代謝に影響を及ぼしていることが示され、その作用も株レベルで多様性があることが明らかになった。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|