研究課題
研究活動スタート支援
慢性腎疾患(CKD)はイヌやネコで多く認められる。しかし現在の腎機能検査は、病気が進行して初めて異常値を示すため、より早期に腎臓へのダメージを知る検査が必要である。本研究では、造影超音波検査(CEUS)による腎血流量の評価がイヌのCKD診断に応用できるか検討した。最初に健常犬6頭を用いてCEUSの方法を確立し、正常値を求めた。次にCKDの犬15頭に対しCEUSを実施した。CKDでは、腎機能障害が重度になるとCEUSによる造影増強効果の減弱が認められた。しかし腎障害が軽度の場合、健常犬のCEUS所見と比べ明かな変化は観察されなかった。今後は本検査が腎疾患の進行予測に利用できないか検討したい。
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