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樹木の長命細胞をモデルとした新規細胞死発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24880016
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 木質科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

半 智史  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (40627709)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2013年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード細胞死 / 放射柔細胞 / 心材形成 / 遺伝子発現 / イメージング / 木部形成 / 細胞小器官 / デンプン粒
研究概要

本研究では、放射柔細胞の細胞死発現機構の解明を通じて心材形成の制御機構を明らかにすることを最終目標として、細胞死過程のイメージング解析に加えて、細胞死に伴う遺伝子発現の網羅的解析を行い、細胞死に伴って特異的に発現量が大きく変化する遺伝子や生成されるタンパク質の局在を明らかにする。
本年度は、放射柔細胞の細胞死過程のイメージング解析を中心に研究を進めた。これまで、放射柔細胞が細胞死を迎えるまでの形成層からの距離は細胞ごとにばらついていることが報告されている。したがって、細胞死の進行程度を評価する上で、仮道管のように形成層からの距離を用いることは出来ない。そこで、核の形態変化を細胞死進行の指標としたインタクトな放射柔細胞における細胞死過程の解析、および、二次代謝を伴った細胞死を人為的に誘導する実験系を用いた解析を行った。
トドマツを供試木として核の形態変化を細胞死進行の指標としたインタクトな放射柔細胞における細胞死過程の解析を行った結果、微小管の消失のタイミングが短命の放射仮道管とは異なることを明らかにし、長命細胞である放射柔細胞の細胞死過程が、道管や仮道管などの管状要素の細胞死と異なる機構をもつ可能性を示した。加えて、デンプン粒の消失のタイミングは、核の形態変化とは連動しないことを明らかにした。
スギおよびカラマツを供試木として、二次代謝を伴った細胞死を人為的に誘導する実験系の中で起こる放射柔細胞の変化を解析し、インタクトな放射柔細胞の細胞死過程との比較を行った。本実験系の放射柔細胞においては、核の変形およびデンプン粒の減少が認められたが、これら細胞内における変化が起こるタイミングは、インタクトな放射柔細胞とは異なり細胞ごとにばらつきがほとんど認められなかった。この結果から、本実験系を用いることで、二次代謝を伴った放射柔細胞の細胞死過程を経時的に明らかにできることを示した。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Disappearance of microtubules, nuclei and starch during cell death of ray parenchyma in Abies sachalinensis2013

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Nakaba, Yuzou Sano, Ryo Funada
    • 雑誌名

      IAWA Journal

      巻: in press

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 細胞死誘導系を用いたスギおよびカラマツ放射柔細胞の細胞死過程の経時的解析2013

    • 著者名/発表者名
      半 智史、森本 光、中田了五、今井貴規、船田 良
    • 学会等名
      第63回日本木材学会大会
    • 発表場所
      岩手県盛岡市
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Cell death in long-lived ray parenchyma cells during heartwood formation in conifers

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Nakaba
    • 学会等名
      International Seminar for BK21 program in Bioenergy Research Center in Chonnam National University
    • 発表場所
      Gwangju, KOREA
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 招待講演
  • [備考] 東京農工大学農学部木質資源特性科学研究室

    • URL

      http://www.tuat.ac.jp/~tokusei/index.html

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

URL: 

公開日: 2012-11-27   更新日: 2019-07-29  

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