研究課題
研究活動スタート支援
酸性環境下において骨髄腫細胞は酸を感受しPI3K-Aktを介する生存経路を活性化し、この活性化がさらに自らのpHセンサーの発現を増強し骨髄腫細胞の酸感受性と生存シグナルを亢進するという悪循環が形成されていることが示唆された。また、酸環境下では骨髄腫細胞の転写因子Sp1の核移行が促進され、ヒストン脱アセチル化酵素HDACの発現が誘導されアポトーシス誘導因子DR4の遺伝子発現が抑制された。HDAC阻害薬はこのDR4の発現抑制を回復させた。よってDR4アゴニスト抗体とHDAC阻害薬の併用、PI3K-Akt経路阻害薬は酸が賦与する骨髄腫細胞の薬剤耐性を克服する治療薬の候補と考えられた。
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