研究成果の概要 |
近年, さまざまな代謝病態に炎症が関与することが明らかになってきたが,この過程においてインフラマソームはカスパーゼ1の活性化を介して炎症の惹起に重要な役割を果たす.本研究では新たなインフラマソームの制御機構を明らかにするために, カスパーゼ1のホモログ分子であるCARD-only proteins (COPs)の役割について検討した.ヒト末梢血単核球においてCOPsの中で特にCARD16が高発現すること, CARD16は多量体形成することで,カスパーゼ1活性化を引き起こすことを見出した.これらの結果はCARD16がカスパーゼ1の活性化を介して炎症を促進する可能性を示唆する.
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