平成25年、大規模病院の看護職者1000名を対象に、日本版情動知能尺度(Emotional Quotient Scale以下EQS)を用いて情動知能の実態と感情コントロールが難しい臨床場面との関連を調査した。回答者701名は男性6.1%、女性93.9%、年齢20歳~60歳、平均32.8歳であった。EQS得点は、40・50代の看護職者、既婚看護職者、子供をもつ看護職者が統計学的に高かった。感情コントロールの難しい臨床場面として、159名が「スタッフ数や教育体制にともなう、過剰な業務を処理しなければならないとき」を挙げた。この看護職者の情動知能は、そうでない看護職者に比べ統計学的に低かった。
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