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シンキング・ツールを取り入れた「的確に読む力」を育成する国語科読解教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24902001
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 国語・国文学
研究機関滋賀大学

研究代表者

北村 拓也  滋賀大学, 教育学部附属中学校, 教諭

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードシンキングツール / 読解マップ / 的確に読む
研究概要

本研究の成果として「読解マップ」をいう新しいシンキングツールを開発し,それを授業に取り入れた。具体的には,文学的文章「走れメロス」の中で,「メロスは勇者か」に結びつく情報を読み取り,自分の解釈をまとめる場面で,また説明的文章「壁に残された伝言」で,「被爆の伝言は遺産である」と主張する筆者の根拠を読み取る場面で使用した。「読解マップ」とは,イメージマップをベースにしたシンキングツールで,文と文とのつながりと自分の意見をマッピングさせ,可視化できるように開発したものである。「読解マップ」について,生徒のアンケートによると「使いやすかった」「まとめやすかった」「見やすく整理できた」「つながりが意識できた」「後の自分の意見が書きやすかった」と97%の生徒がよい評価をしていた。また,授業を進める中で,読む目的や課題のステップがツールにも記入されているため,意識して読み進めることができ,課題に取り組むことができていたように感じる。何より「書く」という活動が増えるため,記憶に残る情報も多いのも良い点である。さらに,国語が苦手な生徒も,書ける情報は少ないものの,学習に参加をすることができており,この点もシンキングツールを国語の授業に取り入れる大きな利点であると感じた。「的確に読む」という点においても大きな成果が見られた。書きだすことにより気が付ける言葉があったり,可視化することにより読み落としに気が付いたりすることができ,広い情報の中から解釈をすることができていた。「走れメロス」の学習の中でも最初の解釈と最後の解釈で変容が見られたのも,より多くの情報の中から自分なりの解釈ができたからだと感じる。本研究を通じて,抽象的な思考が多い国語の中で,シンキングツールを使い,具体的に思考し,的確に読むことの重要性を改めて感じた。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] シンキング・ツールを取り入れた「的確に読む力」を育成する国語科読解教材の開発2012

    • 著者名/発表者名
      北村頓也
    • 雑誌名

      滋賀大学教育学部附属中学校研究紀要

      巻: 第55集 ページ: 24-29

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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