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国語科の読みの授業研究に羅生門的アプローチを導入する効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 24908017
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育学Ⅰ(文科系)
研究機関香川大学

研究代表者

川田 英之  香川大学, 教育学部附属坂出中学校, 教員

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
2012年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード羅生門的アプローチ / 対話 / 読みの質的深まり
研究概要

学習者の「対話」に着目した「羅生門的アプローチ」による授業研究を国語科の読みの授業に取り入れることが、質的研究の方法として有効性を持ちうることを実践的に検証し、明らかにした。
国語科においては、これまで「発問-生徒の反応」といった授業の過程で、一般的枠組みとしての授業の分析を行うことが多く、授業における特定の状況や個々の文脈における意味、生徒たちの「学び」に何が起こっているのか、その質はどういうものなのか、といった研究は不十分であった。臨床的な研究を進める上で対話に着目し、生徒の読みの関心がどこへ向いているか、どのような読みの観点を持って教材を読もうとしているか、恣意的な読みにならないためにどのような読みの観点を設定すればいいか、どのような「他者との対話」の交流を組織すればいいか、そして教材は適切なのかといったことを、「羅生門的アプローチ」で捉える授業を構想した。
実際に、小説教材の比べ読みの授業において、同じ単元計画で二つのクラスで授業を行い、比較した。対象クラスでは生徒の読みの過程における対話を多様に捉え、授業改善に活かす「羅生門的アプローチ」の手法をとった。また、比較クラスの「工学的アプローチ」と比較・検証した。その結果、読みの観点からの獲得では全体に差が見られなかったものの、読みの質的深まりの点において、「羅生門的アプローチ」の有効性が認められた。また、同タイプの個の生徒に着目した比較・分析においても、期待した変容が見られた。
尚、今回の研究では、「羅生門的アプローチ」による授業改善の有効性を検証したまでで、カリキュラム改善については言及するにとどめた。
詳細については、『香川大学教育実践総合研究第26号』に掲載した。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 国語恥の読みの授業研究に羅生門的アプローチを導入する効果の検証2013

    • 著者名/発表者名
      川田英之
    • 雑誌名

      香川大学教育実践総合研究 第26号

      ページ: 1-14

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2020-05-15  

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