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日本語非母語話者のスピーチレベル観育成のための映像教材の作成

研究課題

研究課題/領域番号 24910016
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関早稲田大学

研究代表者

田所 希佳子  早稲田大学, 日本語教育研究センター, 助手 (70646827)

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
100千円 (直接経費: 100千円)
2012年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
キーワード日本語教育 / 会話教育 / 意識化
研究概要

○研究目的
本研究では、日本語非母語話者にとって習得が困難であるスピーチレベル(丁寧体や普通体などの文末の丁寧さ)の習得を目指し、スピーチレベル観育成のために、当事者意識を活用した映像教材を作成することを目的とした。スピーチレベル観とは、話し手としてスピーチレベルの使い分けの根拠となる考え、感情、及び聞き手として理解する際の考え、感情のことを指す。その育成とは、予め持っている自分のスピーチレベル観を内省し、客観的に捉えること、他者のスピーチレベル観との相違や多様性に気づくこと、自分なりのスピーチレベル観を模索する姿勢を持つことである。
○研究方法
同じ国際寮に住む初対面の母語話者と留学生を対象に、20分間自由に会話させ、録画した後、文字化した。母語話者に丁寧体から普通体へのダウンシフトの見られた2会話から、それぞれ約1分半の部分を映像教材として切り取った。また、会話時に相手及び自分のスピーチレベルについて感じていたこと、考えていたこと(;当事者意識)を聞き出すため、会話の録画後、各当事者に再生刺激法によるフォローアップインタビューを行い、文字化した。会話の文字化資料と、文字化した当事者意識、先行研究の知見をもとにワークシートを作成し、映像教材を用いた授業実践を行った。
○研究成果
授業に参加した学習者のインタビューをふまえ、本研究において作成した映像教材の意義は、以下のようにまとめられた。
1)本映像教材は日常的に起こりやすい場面であり、学習者にとって身近に感じやすい。
2)音声教材ではなく、映像教材であるため、会話者の表情や非言語行動から、会話者間の距離や雰囲気などを把握しやすく、スピーチレベルと関連づけて考えやすい。
3)教室という環境を活かし、日常生活では知ることのできない当事者意識を、映像教材を活用して客観的に知ることにより、スピーチレベル観育成を促進させることができた。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] スピーチレベル観育成のための授業実践 -自作映像教材を活用する意義-2013

    • 著者名/発表者名
      田所希佳子
    • 学会等名
      韓国日本学会第86回学術大会
    • 発表場所
      高麗大学(韓国)
    • 年月日
      2013-02-01
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2021-05-28  

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