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抗がん薬分包時の薬剤残存による他剤への汚染実態調査及び防止策の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24927007
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅱ
研究機関長崎大学

研究代表者

佐藤 加代子  長崎大学, 大学病院・薬剤部, 薬剤師

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード抗がん剤 / 曝露 / 調剤分包
研究概要

<研究目的>
抗がん剤を含む細胞毒性薬剤の取り扱いの危険性に関しては、医療従事者の抗がん剤曝露を最低限に抑えるために、曝露防止に関して様々な検討がなされており、世界的にガイドラインが作成されている。本邦でも抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針として「抗がん剤調製マニュアル」が出され、医療従事者における抗がん剤曝露に関する注意喚起がなされている。しかし、マニュアルやガイドライン、様々な曝露防止に対する検討がなされているのは、ほぼ注射剤の抗がん剤調製に関する事であり、同様に曝露の危険性が高い散剤についての詳細な検討はない。そこで今回、同じ分包機を使用することによる他剤への汚染、また、汚染された散剤を服用することによる他の患者への影響を最小に抑えることを目的とした。
<研究方法>
6-メルカプトプリン製剤を自動散剤分包機で分包後、洗浄剤として重曹、酸化マグネシウム、乳糖で洗浄を行った。それぞれの洗浄散剤中に含まれる6-メルカプトプリン量を高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて定量した。
<研究成果>
洗浄散剤中に含まれる6-メルカプトプリン量は重曹で3回目には検出限界以下、酸化マグネシウムで4回目には検出限界以下、乳糖では5回目でも6-メルカプトプリンが検出された。以上の結果より、洗浄剤として炭酸水素ナトリウムを使用し3回以上洗浄することが最も確実に抗がん剤を洗浄できる方法であることが明らかとなった。当院では、抗がん剤を分包する際は、他の散剤の分包が無い時に行っており、分包後清掃を行っている。効果的な洗浄剤の種類と使用法を明らかにできたことで清掃作業者への影響を最小に抑えることが出来ると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 抗がん剤分包時の薬剤残存による他剤への汚染実態調査及び防止策の検討2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤加代子
    • 学会等名
      日本薬学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2013-03-29
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2020-05-15  

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