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血液がん患者における発熱性好中球減少症に対するアミノ配糖体系抗菌薬の投与法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24928021
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅲ
研究機関千葉大学

研究代表者

山形 真一  千葉大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードアミノグリコシド / 1日1回投与 / 有効性・安全師
研究概要

血液がんに対する化学療法においては、造血細胞を標的とした細胞毒性薬を大量に使用するために、発熱性好中球減少症(FN)は必発の合併症となる。FNの治療には、アミノグリコシド系抗生物質(AGs)が用いられる。FNの治療に用いるAGsの投与方法には、1日数回に分けて投与する方法(MDD)と1日量を1回で投与する方法(ODD)があるが、有効性と安全性に関する結論が出ていない。そこで、本研究において、AGsの一つであるトブラマイシン(TOB)のMDDとODDの有効性および安全性に関してレトロスペクティブに検討した。
千葉大学病院血液内科において、FNの治療にTOBを投与した49例中、除外条件該当症例を除く18症例を対象とした。対象例を、1日2-3回投与(MDD)群(n=9)と、1日1回投与(ODD)群(n=9)に分けてベースラインに有為差が無いことを確認後に比較検討し、以下の結果を得た。
1)有効性に関する検討
a)血清CRP値:両群ともにCRP値は投与前後で有為に低下した。治療開始前後で50%以下に低下した例が、ODD群で6例、MDD群で4例であった。また50%以下に低下するに要した時間は、ODD群で5.2日、MDD群で7.8日だった。
b)体温:1日の平均体温が37℃以下に解熱した日数が3日以上継続した症例数は、ODD群、MDD群それぞれ、5および3症例であった。また、解熱に要した治療日数は、ODD群、MDD群それぞれ、4.2日、6.3日であった。
c)最近学的評価:対象18症例中5症例の血液より、緑納菌、大腸菌が検出されていたが、投与後の培養検査が行われておらず、評価できなかった。
2)安全性に関する検討
a)血清クレアチニン値(CRE):両群においてTOBの投与前後で変化はなかった。
これらの結果から、FNにおいても、MDD投与に比べてODD投与の方が有効性が高いことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2020-05-15  

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