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運動とクルクミン摂取の組み合わせによる効果的な血糖値制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24934016
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 健康・スポーツ科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

三上 奈々  札幌医科大学, 医学部・フロンティア医学研究所・病態情報学分野, 特任助教

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード運動 / クルクミン / 血糖値
研究概要

近年急増する2型糖尿病に対し、我が国では運動や食事といった生活習慣を基本とした改善策が推奨されている。さらに、単独ではなく複数の生活習慣因子が組み合わさっている我々の日常生活を想定すると、それらの効果を総合的に考えて糖尿病の予防・改善を目指す必要がある。そこで本研究では、運動と食品由来の機能性成分であるクルクミン摂取の組み合わせに注目し、血糖値制御への影響を明らかにすることを目的とした。
2型糖尿病/肥満KK-Ayマウスをコントロール(10%脂質AIN-93G飼料)群、クルクミン(0.2%クルクミン飼料)群、運動(コントロール飼料)群、クルクミン+運動群の4群に分け、各々の飼料を投与し40日間飼育を行った。飼育期間中、運動群にはトレッドミル運動(5m/分×120分、傾斜7度)を週5日実施し、毎週血糖値の測定を行った。また飼育終了後には血液成分や組織における糖代謝関連因子について分析を行った。
その結果、絶食時の血糖値や血中インスリン濃度に関しては各群の間に差は見られなかった。一方、糖尿病状態では多飲となるが、運動+クルクミン群における飲水量は有意に低下し、その効果はクルクミン群と比較しても低かった。白色脂肪組織重量については各群の間で有意な差はみられなかったものの、運動+クルクミン群で最も低い値を示し、脂肪蓄積を抑制する傾向が見られた。また、脂肪組織から分泌され、抗糖尿病作用を持つアディポネクチンの血中濃度は運動群、クルクミン+運動群において上昇する傾向がみられた。また、肝臓でのグリコーゲン蓄積は糖尿病状態で抑制されるが、運動群、クルクミン群ではその蓄積が増加した。
以上のように、運動とクルクミンの併用効果は血糖値の有意な改善を示す程強いものではなかった。しかし、運動やクルクミン投与が弱いながらも肝臓や脂肪組織での糖代謝関連因子に影響を与えることが確認されたため、運動強度やクルクミンの投与濃度、飼育期間等、これらの組み合わせによる最適条件をさらに探索することで、今後効果的に血糖値を改善する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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