| 研究課題/領域番号 |
24H00076
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| 研究種目 |
基盤研究(A)
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| 配分区分 | 補助金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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| 研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮園 健吾 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (20780266)
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| 研究分担者 |
ディーツ リチャード 東京大学, グローバル教育センター(ALESS/A), 特任講師 (10625651)
PEEBLES GRAHAM 東京大学, グローバル教育センター(ALESS/A), 特任講師 (10894561)
吉田 正俊 北海道大学, 人間知・脳・AI研究教育センター, 教授 (30370133)
山下 祐一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第七部, 室長 (40584131)
オデイ ジョン 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50534377)
FRISCHHUT Akiko 上智大学, 国際教養学部, 助教 (50781853)
鈴木 啓介 北海道大学, 人間知・脳・AI研究教育センター, 准教授 (60516029)
稲荷森 輝一 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 研究員 (80993047)
西尾 慶之 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 寄附講座教授 (90451591)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2025年度)
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| 配分額 *注記 |
45,630千円 (直接経費: 35,100千円、間接経費: 10,530千円)
2025年度: 14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2024年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
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| キーワード | 統合失調症 / 妄想 / 幻覚 / サリエンス / アフォーダンス |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究は非定型な経験、信念、認知についての哲学的かつ学際的研究である。哲学を中心としつつ、心理学、脳科学、精神医学らの専門家が参加し、また、国内の研究者のみならず、海外の第一線で活躍する研究者が(協力者として)参加する学際的かつ国際的な研究チームを形成し、非定型な経験、信念、認知についての共同研究を行う。個人の認知的活動を重視する「個人的アプローチ」、他者との認識的やりとりを重視する「社会的アプローチ」の両側面から、4つの研究プロジェクト「妄想と経験」「妄想と社会」「経験と認知の変容」「メンタル・ヘルスの哲学」を推進し、その成果を国際学会、国際ジャーナル、海外書籍にてアウトプットする。
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| 研究実績の概要 |
本研究は非定型な経験、信念、認知についての哲学的かつ学際的研究である。2024年度の研究成果として、プロジェクトチーム全体として極めて活発、生産的な研究活動を行うことができた。チーム全体として、2冊の書籍、23のジャーナル論文、53の学会、研究会発表をこなし、また、15件の国際研究集会をオーガナイズした。
PIである宮園を中心に、非定型な信念、とりわけ妄想的信念についての研究を進めた。妄想的信念と機能不全の関係性についてのブックチャプター、及び、妄想と自己知についてのブックチャプターが、それぞれRoutledge Handbook of Philosophy of Delusions (Routledge, 2024)とBelief, Imagination, and Delusion (OUP, 2024)に採録された。また、Frischhutを中心に瞑想状態における非定型の時間経験の解釈について研究を進め、その成果がPhilosophical Quarterly誌にアクセプトされるなどの成果があった。加えて、山下を中心とする計算論的精神医学研究に関しても活発な研究が行われ、多くの研究論文と学会発表につながった。
2024年1月にプロジェクトワークショップとしてTokyo Consciousness Workshopを開催し、Nicholas Silins (Cornell University), Sascha Fink (Erlangen-Nurnberg Univesity), Chris Letheby (University of Western Australia), Tony Cheng (Waseda University), Takuya Niikawa (Kobe University), Arata Matsuda (University of Tokyo), John O'Dea (University of Tokyo), Kengo Miyazono (Hokkaido University)などのスピーカーを交え、2日間にわたって活発で密度の濃い議論を行った。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「研究実績の概要」の項目で述べたように、プロジェクトチーム全体として極めて活発、生産的な研究活動を行うことができた。次年度も同様、あるいはそれ以上の生産性を実現したい。2024年度の課題として以下の二点を挙げる。
(1)今年度、科研費メンバーそれぞれが活発な研究を行った反面、メンバー間での共同研究の目玉である「サリエンスとアフォーダンス」についての学際研究について十分な時間を割くことができなかった。これについてはASSCサテライトやプロジェクトWSなどで何度か研究発表を行ったが、論文執筆に関しては十分な進捗がなかった。
(2)プロジェクトの博士研究員として前Lingnan University所属のChris Atkinson氏を採用したが、海外からの候補者ということもあり、選考プロセス、着任の準備、事務手続き、生活のセットアップ等に予定以上の時間がかかってしまった。このため、2024年度については博士研究員による貢献が十分ではなかった。
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| 今後の研究の推進方策 |
上記の課題1(「サリエンスとアフォーダンス」についての共同研究)に関しては、2025年度中の英語論文投稿を達成するために、投稿予定時期から逆算して綿密な執筆計画を立て、同時に、メンバー間でのオンラインミーティングを増やすという対策を取る。
課題2(博士研究員の雇用)に関しては、すでにAtkinsonの雇用、赴任に関する事務手続きや生活のセットアップは済んでおり、研究活動に集中できる状態にある。主にPIである宮園とAtkinsonとの連携を密に行い、すでに複数の共同研究を進めている。加えて、Atkinsonと他のメンバーとの研究連携も積極的に進めていく。
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