| 研究課題/領域番号 |
24H00084
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| 研究種目 |
基盤研究(A)
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| 配分区分 | 補助金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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| 研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館 |
研究代表者 |
吉澤 悟 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 部長 (50393369)
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| 研究分担者 |
三田 覚之 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 主任研究員 (00710493)
中川 あや 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (10393373)
北澤 菜月 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (10545700)
山口 隆介 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (10623556)
荒木 臣紀 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 教授 (20537344)
内藤 航 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (20894661)
三本 周作 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 主任研究員 (40899621)
宮崎 幹子 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 課長 (50290929)
岩井 共二 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (50646213)
樋笠 逸人 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (70866384)
谷口 耕生 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 課長 (80343002)
市川 創 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 主任研究員 (80372134)
鳥越 俊行 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (80416560)
翁 みほり 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (80991851)
斎木 涼子 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (90530634)
野尻 忠 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 上席研究員 (10372179)
松井 美樹 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (40966363)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2026年度)
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| 配分額 *注記 |
28,470千円 (直接経費: 21,900千円、間接経費: 6,570千円)
2026年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
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| キーワード | 正倉院宝物 / 奈良時代 / 天平絵画 / 天平彫刻 / 東大寺 |
| 研究開始時の研究の概要 |
奈良時代に日本国内で制作され、あるいは中国・朝鮮半島から舶載されたと考えられる美術工芸品は、伝世品として制作当初の造形や素材を多く残すことから、同時代の東アジア美術史を語る上で欠かすことのできない極めて重要な存在となっている。 そこで本研究は、奈良時代の伝世品を代表する一大作品群である正倉院宝物の東大寺への献納そのものが当時の仏教思想と密接に関わるという近年の重要な指摘を前提として、広範な分野に及ぶ正倉院宝物を総体として仏教美術研究の俎上にあげ、8世紀を中心に中国・朝鮮半島・日本で制作された仏教美術工芸品との比較研究を行うことで、新たな東アジア仏教美術史の構築を目指すものである。
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| 研究実績の概要 |
初年度は機器の充実や調査手法に関する情報収集によって体制整備を図りつつ、順次、関連作品の調査を進め、データの集積に努めた。彫刻班は東大寺所蔵品をはじめとする伎楽面について実見や光学調査を実施し、材質・構造に関する基礎データを集積するとともに、伎楽面の造形的特色について考察を深めた。 絵画班はアメリカのボストン美術館所蔵の釈迦霊鷲山説法図や大英博物館所蔵の敦煌莫高窟出土絵画の熟覧調査、法隆寺金堂壁画の高精細デジタル撮影を実施し、基礎データを集積するとともに、唐代仏画の絵画表現について知見を深めた。 工芸班は奈良国立博物館所蔵の伎楽復元衣装、および正倉院・東京国立博物館・法輪寺所蔵の藺筵の調査を実施し、基礎データを集積するとともに、正倉院伝来の染織品の技法・文様表現について知見を深めた。 考古班は泉屋博古館所蔵の中国・朝鮮・日本の計211面の鏡について光学調査を実施し、古代東アジアにおける鏡の鋳造や金属組成に関するデータを集積した。また、正倉院展での黄金瑠璃鈿背十二稜鏡の実見を踏まえ、有線七宝をはじめとする古代ガラス技法に関する考察を深めた。 書跡班は、東大寺伝来の紺紙銀字華厳経(二月堂焼経)について、正倉院聖語蔵経巻のうち奈良時代書写の華厳経を比較調査することで、その巻次構成の特異な点が明らかになるなど、書誌学的な位置づけについて知見を深めた。なお、本年度は、東アジア仏教美術史上に重要な位置づけがなされる清涼寺釈迦如来立像の模造作品、奈良から平安時代初期の遺品が集中する紫紙金字経に調査対象を広げ、また近代における正倉院宝物の受容と評価にも考察を及ぼし、より広い視点から本課題を捉える試みとした。さらに正倉院展図録に掲載された用語解説1000語分(日・英)をデータベースに整備し、研究資料として活用を図るとともに、ウェブサイトでも公開して一般の利用に供する取り組みをおこなった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
5か年計画の初年にあたる2024年度は、今後の調査研究の推進に不可欠な光学機器を整備することに主眼を置き、高精細デジタルカメラバックおよびデジタルマイクロスコープシステムを導入することができた。各班では導入後ただちにこれらの機器を用いた関連作品の詳細な調査、および写真撮影を進め、基礎データを取得することに努めた。データの集積においても、海外調査を控えた次年度への準備においても順調に進展している。
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| 今後の研究の推進方策 |
彫刻班は東大寺および正倉院の伎楽面に関する調査研究の一環として、東大寺所蔵面のX線CTスキャン調査を網羅的に実施し、素材・構造・制作技法等の基礎データを収集・蓄積する。 絵画斑は唐代仏画の山水表現に関する調査研究の一環として、中国甘粛省敦煌莫高窟に赴き、仏教壁画に描かれる唐代山水描写の比較調査を行う。 工芸班は奈良時代繍仏・織成像に関する調査研究の一環として、刺繍釈迦如来説法図および正倉院伝来の染織品に関する基礎データを収集する。 考古班は唐式鏡に関する調査研究の一環として、中国陝西省歴史博物館・西安博物院に赴き、各館所蔵の唐式鏡の調査を実施する。また、施釉陶器に関する調査研究の一環として、韓国海剛陶磁美術館・京畿道博物館に赴き、各館所蔵の関連作品の調査を実施する。書跡班は華厳経巻の書誌学的調査の一環として、奈良時代から平安時代前期の紫紙金字経、紺紙銀字経の調査を実施する。 情報管理班は近赤外線撮影にも対応した高精細デジタルカメラ用いた撮影および画像収集を進めるとともに、調査研究の過程で蓄積される画像・図面・グラフ・作品の基礎情報等のデータの整理・一括管理を行う。科学調査班は科学調査(蛍光X線分析・X線CTスキャン調査等)の実施およびデータの分析、デジタルマイクロスコープを用いた作品表面の詳細な調査を行う。
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