本研究は,高校生が自校の所蔵資料をもとに学校史を描く活動を通して,高校歴史教育(とりわけ現代史教育)における学校資料の位置と,学校資料に高校生が出会うことの可能性について検討することを課題としている。 具体的には,石川県金沢市にある金沢大学附属高校の生徒による同校の『(仮称)創立80周年史』刊行へ向けた学校所蔵資料調査と通史執筆のプロジェクト(2023年度始動)を事例に,その教育学的分析を試みる。なお『創立80周年史』の刊行は2028年を予定しており,今年度は所蔵資料の調査と分析が主たる活動となる。
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