本研究の目的は,国公立大学薬学部を対象とし,薬学教育改革の目的の一つである専門職養成と研究者養成の両立が達成されたかについて定量的に明らかにすることである。 多くの国公立大学薬学部は薬剤師養成を目的とした6年制課程と創薬科学研究及び研究者養成を目的とした4年制課程の二系統を有しており,専門職養成と研究者養成との“両立”を志向していると理解できる。 従来,専門職養成,研究者養成それぞれの成果に関する評価はされてきたが,“両立”が達成されたかに関する評価は十分とは言えない。そこで本研究では“両立”の達成(非達成)に焦点を当て,定量的な成果指標を元にした政策評価を行う。
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