高校情報科の教員研修教材では、ソフトウェアの設計手法として、仮想のユーザを作り、仮想のユーザの要求が満たされるように設計する「ペルソナ手法」が挙げられているが、高校生がペルソナ手法の3つの手順であるユーザ像のパターン化、擬人化、優先順位付けを実施する手順や基準は明らかにされておらず、支援が必要である。本研究では、ユーザ像のパターン化を省略する仮のペルソナ手法において、ユーザ像を擬人化する活動と、擬人化した複数のユーザ像を優先順位付けする活動の支援教材を開発、実践し、ユーザの要求に沿ったソフトウェアを設計する学習への有効性を検討する。
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