本研究では、児童が平面に描いた絵を立体プリントして「さわる絵本」作りを行い、その絵本を全盲の大人の方や盲学校の児童と一緒に鑑賞することを楽しむ活動を行う。この活動を通して鑑賞のユニバーサル化を図ることが、本研究の目的である。「さわる絵本」の制作には、機器(PIAF、Easy Tactix)と、立体シートを用いる。絵本制作後、全盲の大人の方と一緒に鑑賞しアドバイスを受けたり、盲学校の児童とオンラインで鑑賞したりして、触り心地や読み取り具合、絵本の感想を交流する。本研究は、「みる」ことについて様々な状況にいる多様な人々への架け橋となりえ、研究の発信によって、アートを楽しむ人が増えると考えられる。
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