研究開始時の研究の概要 |
ダイナミック・アセスメント(DA)には介入アプローチと相互作用アプローチという指導手順がある (鈴木・濱田, 2021)。介入アプローチでは、援助の方法を画一化し、生徒の能力によらず同じ援助を与える。相互作用アプローチでは、生徒とのやり取りの中で必要な援助を把握し、最適な援助を与える。Vygotskyの発達の最近接領域を理論基盤とするDAでは、相互作用アプローチの方で教育効果が高いと予測される一方で、この予測には、一定の時間内に複数の生徒を評価しなければならない学習指導上の制約が考慮されていない。そこで本研究は「介入・相互作用アプローチいずれのDAが生徒の書く力を向上させるか」を明らかにする。
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