フランスでは、2002年の小学校学習指導要領に「児童文学」が公式に記載されるようになってから、絵本や児童文学を用いた授業が多く行われるようになり、その中で絵本・児童文学を題材とした「子どもの哲学」実践も行われるようになっている。本研究では、まずフランスでの代表的な実践者であるエドウィッジ・シルテEdwidge Chirouterらの手引書や理論書を対象に、フランスにおける実践状況や理論、方法論の把握、分析を行う。年度後半には、それを踏まえて大学の授業における実践を行い、日本における絵本などを用いた「子どもの哲学」の実践の可能性や課題を検証する。
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