新科目歴史総合や上位科目の日本史探究・世界史探究において、「主体的・対話的で深い学び」、「よりよい社会を創るという目標を共有し、(中略)未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む」ことをどのようにして具現化するか。それは過去に学び、歴史的な文脈の中で物事を客観的に捉える確かな目を持たせることである。そこで過去に学ぶのに最も有効な方法の一つは、学習者にとって身近な資料を使って歴史事象を「自分事化」することと考える。今回の研究では、戦時下の様子を記録した高等女学校生徒の絵日記を翻刻し、適切な解説と授業実践モデルを付して、誰でもその成果を歴史教育に生かすことができるようにすることである。
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