生物の授業では、教材として生きた生物(教材生物)を活用することは必要不可欠であると考えるが、特に動物を扱う場合は個体数の確保や飼育に大変な労力(費用も)が必要になる。そこで、授業で教材として使いやすい動物を、新たに自らの手で確立することを考えた。 クチナシの害虫として知られているオオスカシバは、人工飼料を用いて容易に飼育が可能であり、相変異をはじめとした幼虫の体色多型や成虫の昼行性など興味深い特徴をもつことから、教材として魅力的である。本研究では、オオスカシバを教材生物として確立させる飼育方法を検討し、幼虫での相変異をテーマとした探究型授業を開発することを目指す。
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