これまでに,力と運動に関する多肢選択方式による概念調査問題を作成し,古典テスト理論と現代テスト理論を併用して定量的な分析・検討を行ってきた。また,回答理由記述を定性的に分析・検討することによって,調査問題や選択肢の妥当性についても分析・検討した。この方法を援用して,校内テストの結果を分析・検討し,校内テストの各問題における項目困難度を設定する。また,同一問題を利用したり,同一集団を対象としてテストや概念調査を行ったりすることによって等化を図り,項目困難度をあらかじめ設定した問題を蓄積していく。なお,「子どもの物理的認識に関する定量的評価法・分析法と学習評価への応用」が本来の研究課題である。
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