本研究課題は、切削加工時に生じる「びびり」を抑制するための形状記憶ゲルを開発するものである。形状記憶ゲルは再加熱すると元の状態に戻り再利用ができる。また、ゲル特有の高い柔軟性と耐油性を持ち、さらに温度によって形状記憶性や粘着性を発揮する。形状記憶ゲルを応用することで課題解決し、ワーク形状に左右されない汎用性の高い材料を新規開発する。 この課題は教育現場や実社会での実務に基づく研究であるが、材料のひずみやヤング率がびびり抑制の指標になることを明らかにできれば、振動工学や摩擦工学の学問分野に貢献できる。
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