活性炭は、その高い吸着力で多くの産業で活用されている。例えば、クライオポンプでは、極低温パネルに固形化した活性炭を貼り付け、表面のナノメートルレベルの細孔に気体分子をとらえることで、超高真空領域での排気を実現している。しかし固形化した活性炭の形状は、ペレット型や粉体、シート等に限られている。 そこで、3Dプリンタの自由度の高い造形能力を応用し、活性炭をジャイロイドに代表されるようなスポンジ状の構造を有する表面積の大きい形状に成形することに挑戦する。このような活性炭ペレットを生成できれば、真空排気能力の飛躍的な向上が見込まれ、超高真空技術を使用する様々産業へ多大な貢献が期待できる。
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