近年, Virtual Reality(VR)を用いたリハビリテーション治療の報告が増えている.リハビリテーション治療前後で認知機能が改善するという報告や,バランス機能が改善するといった報告がある.リハビリテーション治療にVRを用いることで,ゲーム感覚で実施できることでモチベーションを保ちながら治療を実施できる.それだけではなく,目から外界の情報を受けつつも, 実世界とは異なる環境のため,その他の感覚の利用が実世界以上に重要な役割を担うと考えられる.本研究ではVR環境下で立位の重心動揺を分析することで,バランス制御の特徴について明らかにすることが目的である。
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