マイクロプラスチックごみは採集技術の問題から、Φ300um以下のものはほとんど観測されてこなかった。しかしその性質から、より微小な物ほど危険性が高いと考えられ、解析技術の開発は急務である。 本研究では「様々な分析装置との互換性を持たせたサンプルホルダー」を用いて海洋を漂うマイクロプラスチックごみの複合分析を行い、ナノレベルの評価技術を確立する。また、模擬加速実験を実施し、擬似的に加速劣化させたプラスチックモデルとの照合を行い、プラスチックビーズの劣化度や化学状態の変化から、海洋を漂うプラスチックごみの時間的規模を推定することを試みる。
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