多くの癌腫の治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤 (ICI)の治療予後に関するマーカーとして、申請者はヒト血清アルブミンが、炎症応答に応じた酸化ストレスの曝露により翻訳後修飾を受けることに注目し、その中でもIschemia Modified Albumin (IMA) に着目した。申請者はこれまでに筑波大学附属病院でICI治療を受けた胃癌患者において、ICI投与直前の血清中IMA濃度が変動する症例を経験した。本結果から、IMAはICI治療における新たな予後予測因子になり得ると考えたため血清中IMA濃度と治療予後の関係性を解析することを目的とする。
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