抗菌薬による薬剤性肝障害(DILI)は、重篤な有害事象の一つである。テイコプラニン(TEIC)は、DILIを引き起こす代表的な抗菌薬であり、DILIを防ぐために血中濃度測定が行われているが、至適血中濃度を維持してもDILIは高頻度で発現する。ALBI (albumin-bilirubin) scoreは、血清アルブミンと総ビリルビンから簡便に算出可能な肝予備能の客観的指標である。我々は、様々な抗菌薬によるDILIはALBI scoreにより予測される可能性を報告している。ALBI scoreを用いた決定木解析を行うことで、TEICによるDILI発現リスクの高精度予測モデルを構築する。
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