肝細胞癌に対する経口チロシンキナーセインヒビター(TKI)の副作用セルフケアは治療継続のために重要である。肝硬変に起因する肝性脳症のうち、症状が明らかではないが精神神経機能検査に異常を認める場合に不顕性顕性脳症と定義され、注意力低下による副作用セフルケア理解低下の懸念がある。そのため、不顕性顕性脳症に関連するとされるアシルカルニチン/遊離カルニチン比(A/C 比)のモニタリングが服薬アドヒアランスに関連する可能性がある。 本研究では肝細胞癌に対するTKIを開始する患者について、服薬アドヒアランス低下に対するA/C比のモニタリングの有用性を前向きに検討することを目的としている。
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