帯状疱疹の発症率は人口高齢化により増加傾向であり、経口抗ウイルス薬バラシクロビル(VACV) が治療の第一選択となる。しかしながら、VACVは添付文書に基づいて用量調節を行っても、急性腎障害や精神神経症状などの副作用を発現しうる。また添付文書の用量調節基準は外国人患者(平均体重73kg、平均年齢36歳) の情報に基づいており、低体重の日本人高齢者への投与法は十分に検討されていない。 本研究は、将来的な日本人高齢者におけるVACVの最適投与法の確立を目指し、国内のVACV 投与例を対象に、急性腎障害と精神神経症状の発現状況の把握、及びそれらと腎機能・体重との関連を明らかにすることを目的に実施する。
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