現在、日本では子宮頸がんの罹患数が増加している。これまでに細胞極性タンパク質aPKCが前がん病変や浸潤がんでは核に局在し、ヒトパピローマウイルスと独立してがんの進展に関連することが分かっている。しかし、核に局在するaPKCが子宮頸がんを進展させる分子メカニズムがまだ分かっていない。そこで本研究では、子宮頸がんが進展する分子メカニズムの解明を目的とし、核に局在化したaPKCが子宮頸がんの予後関連遺伝子の発現を調節する分子機構を明らかにする。本研究から、子宮頸がんの医療に向けた早期診断マーカーや新しい治療標的の同定が期待される。
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