血液中の約半分を占める赤血球は血清と同程度のコレステロールを含み,脂質代謝に深く関与していることが知られている.また,脂質異常症などが原因となる冠動脈疾患の患者で赤血球に含まれるコレステロールが高いという報告があり.赤血球のコレステロール含有量を測定することで,より正確な疾患リスクの予測が可能になるかもしれない. しかし,現時点で,冠動脈疾患で赤血球のコレステロールが高くなる理由は明らかでない.そこで本研究では,健常者と冠動脈疾患患者の赤血球コレステロールについて解析することで,赤血球コレステロール検査の臨床的意義について検討する.
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