日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業へ2010~2023 年に報告された事例のうち、薬剤師が当事者であった事故等事案を対象とする。当該報告書には、事案の詳細、事故等事案の発生要因がナラティブデータとして入力されているため解析可能な構造的データとしたデータセットを作成する。このデータを用い、薬剤師歴による事故等事案の発生要因の違いを多変量回帰解析により分析し、経験の浅い薬剤師に特に必要な知識、教育・訓練の詳細の項目や場面を選定する。また、判例データベースから薬剤師が被告側関係者となった事案の判例を抽出し、医事裁判を通して薬剤師に求められる事案発生時の対応や考え方について体系的に整理する。
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