メニエール病の病態である内リンパ水腫を描出するためのMRI撮像は、非常に緻密な条件設定が必要であり、施設によって正しい画像を得られていないのが現状である。この検査には造影剤を投与する必要があるため、ボランティアでの検討も難しい。そこで、施設・装置間の影響をなくすため、液体試料を用いて、正確で簡便に行える客観的撮像条件評価システムの構築を本研究の目的とする。本システムが構築できれば、各施設で臨床導入前に適切な撮像条件を設定することが可能となり、施設・装置間における画質の差が無くなるため、より多くの施設で内リンパ水腫診断用MRI検査を正確に実施できるようになる。
|