排尿は液性環境の維持に重要であり、現在までの下部尿路・末梢神経を対象とした基礎医学研究から多くの神経機構に関する成果が得られてきました。本研究では排尿を制御する中枢の神経機構に着目して、神経科学の分野で注目されている化学遺伝学による神経活動操作法(READDs)を排尿中枢に適用し、神経活動を操作した際に排尿機能がどの程度制御・亢進するか明らかにするための研究を行います。排尿障害は生活の質を低下させることから、本研究による排尿神経機構の一端を明らかにする研究は、将来の臨床応用研究の発展に寄与できると考えます。
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