| 研究課題/領域番号 |
24K00001
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
合同審査対象区分:小区分01010:哲学および倫理学関連、小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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| 研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藏田 伸雄 北海道大学, 文学研究院, 教授 (50303714)
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| 研究分担者 |
久木田 水生 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (10648869)
長門 裕介 大阪大学, 社会技術共創研究センター, 特任助教(常勤) (10907976)
吉沢 文武 一橋大学, 大学院社会学研究科, 講師 (20769715)
鈴木 生郎 日本大学, 文理学部, 准教授 (40771473)
村山 達也 東北大学, 文学研究科, 教授 (50596161)
森岡 正博 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80192780)
杉本 俊介 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 准教授 (80755819)
八重樫 徹 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (20748884)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2026年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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| キーワード | 人生の意味 / 分析哲学 / 死の形而上学 / 悲嘆 / ナラティヴ / 達成 / 自己実現 / 疎外 / 人生の意味の分析哲学 / 価値の哲学 / 反出生主義 / ナラティブ |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「人生の意味」に関する価値論的及びナラティブを重視する立場との比較を行う。現在この分野の研究の中では、「人生」の「価値」に着目する議論の蓄積はあるものの、「価値」に関するメタ倫理学的な検討は必ずしも十分にはなされていない。 一方、「人生の意味」の理解可能性や解釈可能性に重点を置くアプローチもある。本研究班では、そのようなアプローチの妥当性を検討する。さらに本事業では「人生の意味」に関する研究成果を生命倫理、AI倫理、ジェンダー論等にも応用する。
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| 研究実績の概要 |
2024年度は研究代表者と研究分担者全員が参加する研究会を開催することはできなかったが、研究代表者と各研究分担者との間で適宜連絡をとりつつ各研究分担者が研究を進め、いくつの有益な成果を得ることができた。まず研究代表者の藏田、森岡、吉沢はイギリスのリヴァプール大学で開催された6th International Conference on Philosophy and Meaning in Lifeにおいて発表を行った。そこで藏田は「人生の意味」に関するintelligibility approachについて発表し、森岡はlifeという概念に関する現象学的分析を行い、また吉沢は活動の無意味さについての発表を行った。吉沢の発表はその後論文化され、そこでは人生の意味と達成概念との関連を分析することによって、重要な活動の達成後に感じる無意味さの性格について明らかにされた。また鈴木はCholbiのGrief概念について批判的に検討し、身近な人の死に対する悲嘆に積極的意味があるかどうかという問題について分析し、その結果を論文化した。また長門は前年度に本研究班のメンバーで作成した入門書において論じた人生の有意味性と疎外との関連についてさらに深く検討し、自己実現を軸として人生の意味について明らかにするという研究プランを提示した。さらに本研究の成果を具体的な問題に応用するという作業も進めた。藏田は人生の意味に関する分析哲学を通じて明らかにされた分析枠を、末期の患者に対する世俗的-非宗教的なスピリチュアルケアに用いる可能性があることを示した。またAIの倫理問題等について取り組む久木田はAIによる生活の変化の意味についての検討を続けている。このように2024年度は悲嘆、達成、活動の無意味さ、人生の意味とテクノロジーなど、次年度に向けて検討するべき課題を明確にすることができた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度には上記のように、国際学会への参加、発表、論文執筆、さらに前年度に本研究班で公刊した『人生の意味の哲学入門』の合評等を通じて、次年度に向けた課題を明確にすることができた。特に悲嘆、疎外、自己実現、人生の無意味さ、人生の理解可能性といった概念についての分析は予想以上に進んだ。また森岡は現象学との関連で「人生の意味」について論じる可能性についての検討を進めている。さらにOxfrord University Pressから公刊されたIddo Landau 編のOxford Handbook of Meaning in Lifeに収められた諸論考の分析も進めている。また研究代表者の藏田や研究分担者の森岡が中心となって開始したInternational Conference on Meaning in Life(第1回は藏田が主催者となって、当時の勤務先であった北海道大学で2018年に開催した)は第2回を早稲田大学で開催した後、オンラインでの開催が3回続いたが、2024年にはリヴァプール大学で第6回の会議を対面で開催することができた。この会議には「人生の意味の分析哲学」を主導しているT.Metz,I.Landauらが継続して参加しているが、本会議はこの分野の研究者の国際的なネットワークの拠点の一つとなりつつある。今年度は藏田、森岡、吉沢が上記の国際会議に参加することで、若手も含めた国際的なネットワークをさらに強固なものにすることができた。本会議については、2025年度はカナダのオタワのカールトン大学で第7回の会議を、さらに2026年にアメリカのオクラホマ大学で第8回の会議を開催することが決定している。今後はこの会議を基盤として、この分野の研究をさらに深めていくことが期待できる。
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| 今後の研究の推進方策 |
本年度は研究分担者によるオンライン研究会を定期的に開催し研究を進める予定である。さらに本年度は研究分担者以外の若手研究者も交えた研究を行うことも計画している。また今年度は研究代表者の藏田、研究分担者の長門、村山、森岡が、カナダのカールトン大学(オタワ)で開催される7th International Conference on Meaning in Lifeにおいて、それぞれ人生の意味とナラティブ、道徳的回復と人生の意味、二階の意欲と一階の欲求、B.ウィリアムズについて発表する予定である。そして自己実現、欲求、悲嘆、さらに理性と感情、価値と理解可能性といった問題について意見交換をしつつ研究を進める。さらに本研究班の主要なテーマの一つである「反出生主義」については、その「非対称性論法」を中心に批判的検討を進める。また本年度は人生の意味と、テクノロジー、特にAIとの関連についての分析を進める予定である。テクノロジーの進展はニヒリズムに結び付くとされることも多く、さらにAI技術の進展が「人生の意味」についての見方を変えていくと言われることも多いが、この点についてはまだ世界的にも十分に整理されていない。本年度は藏田と久木田が中心になってこの点についての分析を進める予定である。本研究班では研究の成果を著書として公刊することも検討している。特にこのテーマの哲学史的含意について、藏田、長門、さらに研究協力者の山口尚が中心となって研究を進めていく予定である。
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