| 研究課題/領域番号 |
24K00057
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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| 研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松永 京子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (50612529)
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| 研究分担者 |
和田 崇 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (10759624)
斎藤 祥平 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (10801714)
ゴーマン マイケル 広島市立大学, 国際学部, 教授 (20625892)
川口 隆行 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30512579)
小杉 世 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (40324834)
溝渕 園子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40332861)
伊波 陽子 (村上陽子) 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (40780581)
ジェイコブズ ロバート 広島市立大学, 広島平和研究所, 教授 (60423969)
一谷 智子 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (70466647)
中村 平 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (80632116)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2026年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2025年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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| キーワード | 原爆 / 核 / ナショナリズム / トランスナショナリズム / 表現 / 思想 / 運動 / 翻訳 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東アジア、オセアニア、北米、東欧・旧ソ連圏における核や原爆をめぐる〈表現〉のありかたを「トランス/ナショナル」な視座から捉え直すことで、既存の〈原爆文学〉や〈核文学〉を重層的な知の体系として再構成することを目的とする。1)思想的動向2)社会運動とのかかわり3)翻訳・展示・上映の実践をめぐる諸問題を明らかにしつつ、国際的な議論を展開するための新たな知の基盤の創生を目指す。
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| 研究実績の概要 |
2024年度は、①思想と表現の力学の再検証 ②運動と表現のトランス/ナショナルな連関の考察 ③ 翻訳・展示などを含めた流通・消費・受容の調査の3つの柱を中心に資料収集・調査・分析を進めた。具体的には、①ついては川口、村上、中村を中心に、金時鐘、御庄博実、大江健三郎らの作品分析、『中国人・台湾人』被爆者の碑を創る活動、オートエスノグラフィー的観点からの「広島の平和主義」の調査を進めた。②については、松永とゴーマンが、カナダ東海岸やアメリカ中西部で核関連施設やウラン鉱山跡地などのフィールドワークをおこない、アートや文学作品との関連性について考察。また、ジェイコブズがフランス領ポリネシアの調査をもとにメモリアルをめぐる「闘争」を分析し、小杉はキリバス共和国クリスマス島の英米核実験をめぐる「当事者性」についての調査をまとめた。③については、一谷がマーシャル諸島共和国で詩人・アーティストのキャシー・ジェニトル=キジナー氏の仕事を調査し、和田が東ドイツにおける日本の原爆文学の翻訳調査を進めた。また、川口、溝渕、一谷は、協力者の李文茹氏とともに、2023年度に行ったワークショップをもとに、翻訳がいかにマーシャル、セミパラチンスク、広島の経験を繋いでいるのかを文章にまとめた。松永とゴーマンは、カナダのウラン鉱山と植民地主義の関係を描いたドキュメンタリー映画『寡婦たちの村』の流通について調べるため、ピーター・ブロウ監督にインタヴューをおこなった。
上記の活動の情報共有と意見交換のほかに、台湾から李文茹氏を招聘し、台湾先住民族タオ人作家シャマン・ラポガン氏と台湾における反原発運動についての勉強会をおこなった。また、ベトナム現地調査と報告会をおこない、ベトナム原発と先住民族チャムの文化・文学の関係性について理解を深めた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度は韓国人被爆者援護にかかわった活動家と東アジア研究者を招聘して研究会をおこなう予定であったが、2025年度の台湾での調査の準備のために予定を変更した。その代わりに、台湾から研究者を招聘し、台湾の原発、台湾先住民の歴史、台湾の反核運動などについて勉強会をおこなうことができた。また、ベトナム研究者とともにおこなったベトナム現地での調査では、ベトナム原発と先住民族チャムの文化・文学との関連性を学ぶ機会を得ることができ、本研究の大きな収穫となった。
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| 今後の研究の推進方策 |
2025年度は初年度に着手した①思想と表現の力学の再検証 ②運動と表現のトランス/ナショナルな連関の考察 ③ 翻訳・展示などを含めた流通・消費・受容の調査を中心に、資料収集や分析を継続しながら、最終年度の国際会議の前段階として以下をおこなう。 (1)核・原爆をめぐるナショナリズムやトランスナショナリズムの議論を発展させるために、2024年度の勉強会を発展させて、5月に台湾で読書会(ゲストは伊格言著『グラウンド・ゼロ』の翻訳者・倉本知明氏)、洪釣元個展「義方」座談会参加、台湾人被爆者について調査をおこなう。 (2)原爆と表現の関係をアーティストから学び、アーティストとともに考える場として、8 月にアーティスト・グループ「爆心へ」を広島に招聘し、エコクリティシズム研究学会、原爆文学研究会と共催で特別シンポジアムを開催する。 (3)2025年度からルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンのロシア・アジア学講座に参加している分担者・斎藤を中心に、ミュンヘンで国際ワークショップを開催し、ソ連における原爆表象、東ドイツや東ヨーロッパにおける原爆文学の受容などの知見を深める。
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