研究課題
基盤研究(B)
全国各地の博物館には、都市化などにより失われてしまった種や集団の植物標本も残されており、このような標本から種子を収集し、発芽させることができれば、失われた種や集団を復元することが出来る可能性がある。本研究では、喫緊の保全が求められている絶滅種および絶滅危惧種200種以上を対象に、全国の標本庫を調査し、標本種子の量を明らかにするとともに、その生存可能性と保全への利用可能性を評価する。また、標本種子に含まれる遺伝的多様性も明らかにする。更に、発芽した絶滅危惧種について系統保存、展示による普及教育活動を行うとともに、野生復帰を検討し、博物館標本を基にした絶滅危惧植物の保全のフレームワークを構築する。