| 研究課題/領域番号 |
24K00172
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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| 研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
梶川 義幸 神戸大学, 都市安全研究センター, 特命教授 (20572431)
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| 研究分担者 |
山浦 剛 国立研究開発法人理化学研究所, 計算科学研究センター, 技師 (00632978)
那須野 智江 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(環境変動予測研究センター), グループリーダー (20358766)
横井 覚 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究センター), グループリーダー (40431902)
松本 淳 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 客員教授 (80165894)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2027年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2025年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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| キーワード | フィリピン諸島 / 降水システム / 島嶼域 / 高解像度化 / アジアモンスーン / 気候システム |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は,雲微物理から気候を議論する【大気モデルの高解像度化】と多島海を精緻に表現する【海陸分布・地形の高解像度化】の2つの【高解像度化】に着目し,高解像度数値シミュレーションと高密度な現地観測データを組み合わせることで,フィリピン気候の再現性向上に繋がる必要不可欠な物理過程と時空解像度を明らかにする.大陸性のモンスーン気候ではなく多島海の気候の理解・再現にこそ,高解像度が必要不可欠であることを示すことで,間近に迫る全球雲解像モデルによる気候実験に先駆け,新たな「高解像度フィリピン気候学」を醸成する.
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| 研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、急峻な地形と複雑な島嶼で特徴づけられるフィリピン諸島の気候を大気モデルと海陸分布・地形の両側面の【高解像度化】に着目し、フィリピン気候の再現性向上に繋がる必要不可欠な物理過程と時空間解像度を明らかにすることである。 既存の集中観測データを用いた季節内変動の通過に伴うフィリピン陸域および周辺海域の降水活動の変動解析に着手し、大気循環場の変化を詳細に明らかにした。衛星データから推定された降水量データに関して,フィリピンの南西モンスーン季における降水日変化を地上観測データと比較し,降水強度によって推定精度が異なることを明らかにした。領域気候モデル(SCALE-RM)を用いた初期実験では高解像度化に伴う急峻かつ高い山岳に伴う対流活動および降水の強化を確認し、大気大循環モデル(NICAM)を用いた数値シミュレーション結果から、フィリピン諸島の東と西で異なる台風の発生発達過程の再現性とフィリピン諸島における降水の再現性の対応が確認された。 2025年2月には都立大学で国際ワークショップ「International Workshop on Climate and History over East Asia from the 19th to the mid-20 th Century」を開催し、フィリピンとその周辺地域における降水現象や衛星による降水量推定について有益な情報を得た。 また、領域気象モデルSCALE-RMおよび全球気候モデルNICAMによる数値実験を実行し、両モデルにおける現行のフィリピン諸島付近の気象・気候の再現性について確認した。副次的な成果として、SCALE-RMの改良およびチューニングにより同程度の数値実験に掛かる実行時間の約60%程度削減に成功した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画に従い、既存の現地データ解析からフィリピン諸島における降水分布と季節内変動や台風に代表される擾乱との関係を解析した。また、数値モデルを用いた気候実験中のフィリピン諸島における降水の再現性評価や、大気・地形・陸面の解像度に関する感度実験にも着手し、一定の成果が得られている。
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| 今後の研究の推進方策 |
引き続き、現地観測データの解析をさらに進めると共に、領域気候モデルや気候モデル、衛星データを用いた「高解像度化」による効果を解析する。SCALE-RMを用いた数値実験では地形の高解像度化による、対流活動の日変化への効果の定量的な評価を試みるほか、衛星データによる降水量推定を時空間解像度の違いから議論する。また、引き続きフィリピンにおける現地研究者と双方向で議論ができる研究集会も含めた連携を深める。
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