| 研究課題/領域番号 |
24K00173
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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| 研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
石村 大輔 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 助教 (00736225)
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| 研究分担者 |
高橋 直也 東北大学, 理学研究科, 助教 (20945365)
山田 昌樹 信州大学, 学術研究院理学系, 助教 (40806402)
石澤 尭史 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (50849320)
山田 圭太郎 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構, 助教 (30815494)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2027年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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| キーワード | 画像解析 / 砕屑物 / 円磨度 / 段丘堆積物 / イベント堆積物 / 漂流・漂着軽石 |
| 研究開始時の研究の概要 |
砕屑物の粒子形状パラメータの1つである円磨度については,多量・高精度の円磨度情報に基づき河川や海岸での円磨度の一般的な傾向が明らかとなってきた.申請者らが構築した粒子の画像解析手法を適用することで,従来法(目視や篩)に比べ,複雑なパラメータである円磨度の再現性やその測定数を飛躍的に向上させることが可能である.我々の研究により円磨度には砕屑物の給源・運搬・堆積過程の情報が内在していることが明らかとなってきた一方で,その基礎・応用研究は未だ限られている.そこで,本研究ではこれまでの研究をさらに発展させるべく,画像解析を用いた円磨度に基づき,基礎研究と応用研究に取り組む.
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| 研究実績の概要 |
2024年度は基礎研究として河川源流部の礫の形状変化とヒスイの形状に関する研究、応用研究として段丘堆積物、津波堆積物、洪水堆積物、漂流・漂着軽石、の円磨度計測を行った。 河川源流部では、強度の異なる頁岩と玄武岩を対象に円磨度を計測し、その下流方向への傾向を明らかにした。その要因として、斜面からの供給、粒子の質量減少時に生じる岩片の混入、粒子形状による分級が重要な要素であることがわかった。ヒスイに関しては、海岸でヒスイを見つける特徴に「角張っている」という項目があり、採取している方々もヒスイの形状に着目していることが多い。そこで、定量的にヒスイとその他の岩石の形状の違いを明らかにするために河川と海岸で礫を採取した。現在、河川と海岸の礫の円磨度計測は終了し、主要な河川である姫川からの距離に応じて円磨度が減少する傾向が認められた。ヒスイに関して、その円磨度は採取された海岸の他の礫種と比べて低い傾向が認められている。 段丘堆積物に関しては、複数の河川を対象に現河床と段丘堆積物の比較を行っている。その中で、本流―支流性の段丘堆積物の識別に有用な礫のサイズを検討した。その結果、16-32 mmの礫を用いることで異なる河川環境でも本流―支流性の段丘堆積物が識別できることがわかった。津波・洪水堆積物に関しては、2024年能登半島地震による津波とその後に発生した豪雨による洪水堆積物の採取を行った。漂流・漂着軽石に関しては、2021年福徳岡ノ場噴火による漂着軽石を対象に海岸での経年変化を記録している。その中で、円磨度の変化傾向を明らかにし、地層中に最終的に保存されていく軽石がどのような形状を持つのかを議論している。また、地層中に挟在する漂着軽石と考えられる試料の円磨度を測定することで、漂着軽石の一般的な特徴となりうるのかどうか議論している。これら漂着軽石に関する論文を2編公表することができた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
基礎研究と応用研究ともに論文公表と論文投稿ができており、成果公表に関しては計画以上に進んでいる。また、現在進行中の研究に関しても、新たな試料の採取を行うこともでき、次年度以降にも新たな成果を公表できる予定にある。一方、砂粒子を測定予定であった機器が故障し、修理も不可であることから、本研究での対象を礫に絞らざるを得なくなった。ただし、現状で礫粒子のみに絞っても研究の進捗に大きな影響はないため、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
基礎研究について、2025年度にヒスイそのものの円磨度計測を完了させ、論文投稿の準備を行う予定である。河川に関しては、既に取得されているデータの整理・考察を行い、河川全体を通じた礫の円磨度変化の傾向を議論する。 応用研究について、段丘堆積物と現河床については、十分なデータが得られているため2025年度での成果公表を目指す。津波・洪水堆積物については、採取したものの整理などを行い、円磨度の計測に入る予定である。漂流・漂着軽石に関しては、引き続き2021年福徳岡ノ場噴火による漂着軽石を対象に採取し、円磨度を測定する予定である。地層中の漂着軽石試料についての円磨度計測も継続する。
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