| 研究課題/領域番号 |
24K00183
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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| 研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
深川 宏樹 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (00821927)
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| 研究分担者 |
里見 龍樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30802459)
小西 賢吾 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定准教授 (80725276)
中村 沙絵 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80751205)
磯野 真穂 東京科学大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (50549376)
吉田 ゆか子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (00700931)
COKER Caitlin・Christine 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (30822754)
松嶋 健 広島大学, 人間社会科学研究科(社)東千田, 教授 (40580882)
橋爪 太作 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (60881323)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2027年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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| キーワード | 希望 / 身体 / 文化人類学 / 社会人類学 / アジア / 太平洋 |
| 研究開始時の研究の概要 |
アジア太平洋地域の人々は、社会的かつ人生的な危機に直面した際に、どのような希望を生み出し、新たな身体実践と社会性を生成させうるのか。そこから人類学はいかにして、その知識をフィールドの未来の可能性へと開いてゆく「希望の人類学」をモデル化できるのか。この問いに基づき、本研究では〈既に-ある〉社会的・文化的な現象を過去のものとして記述分析するに留まらず、〈まだ-ない〉今まさに生成しつつある現象の動態とそこでの人々の不確実な未来への希望と創造力を、新たに生成する身体実践や社会性に着目しながら描き出す。そこから未来へと開かれた諸可能性を掬いあげて記述分析する未来志向のエスノグラフィーをモデル化する。
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| 研究実績の概要 |
アジア太平洋地域の人々は、社会的かつ人生的な危機に直面した際に、どのような希望を生み出し、新たな身体実践と社会性を生成させうるのか。そこから人類学は、いかにして、その知識をフィールドの未来の可能性へと開いてゆく「希望の人類学」をモデル化できるのか。この問いに基づき、本研究では、〈既に-ある〉社会的・文化的な現象を過去のものとして記述分析するに留まらず、〈まだ-ない〉今まさに生成しつつある社会的・文化的な現象の動態とそこでの人々の不確実な未来への希望と創造力を、新たに生成する身体実践や社会性に着目しながら描き出す。さらに各地域で現在進行中の事例の不確定な揺れ動きを、未来へと開かれた可能性として十分に掬いあげて記述分析する未来志向のエスノグラフィーをモデル化する。それによって本研究は、希望の人類学を構築するのみならず、身体の人類学、未来の人類学、民族誌理論などの理論的な発展を促し、「希望のない」現代社会に、多様なヴァリエーションの希望のモデルを新たに提示することで、社会への貢献を目指す。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度は、身体の人類学と、希望の人類学の先行研究を関連づけて批判的に検討し、その問題点を明らかにした。並行して、各地域での「危機的状況」の実態、及びその地域固有の社会的・文化的背景を把握するため、文献資料収集と現地調査に着手した。具体的には、強力な国家権力(中国)や新植民地主義(ニューギニア)、気候変動と海面上昇(ソロモン諸島)、コロナ危機(インドネシア)や身体の管理・医療化(日本)、高齢者の遺棄された生(スリランカ)、男性優位社会の権力作用とスティグマ(日本)といった危機・苦難・絶望の個別具体的な内実と、その歴史的経緯を解明した。 さらに、本科研費の共催として実施している東京外国語大学AA研「アジア太平洋地域における希望の人類学的研究:新たな身体実践が拓く未来」プロジェクトと連動して、2024年度は、2024年6月、2024年12月、2025年3月に、合計3回の研究会を実施し、それらの研究会での個別発表とディスカッションを通して、本研究課題の基盤となる「希望の人類学」の基礎的な視座と、今後の研究の方向性をメンバー間で明確化することができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
2025年度は、各地域での現地調査を継続し、未来志向的な視点から、社会的・個人的な閉塞感を未来へと切り開く、新たな身体実践や社会性の生成と、そこで人々がもつ未来への展望や自己知識を更新する実践の可能性を明らかにする。そこで得られたデータを先行研究と関連づけ、身体に根ざした希望の民族誌の執筆に着手し始める予定である。 加えて、本科研費の共催として実施している東京外国語大学AA研「アジア太平洋地域における希望の人類学的研究:新たな身体実践が拓く未来」プロジェクトと連動して、2025年度は、合計4回の研究会を実施し、そこでの個別発表とディスカッションを通じて、「希望の人類学」の理論的な枠組みと、民族誌の記述の方法論をさらに発展させる予定である。
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