研究課題
基盤研究(B)
本研究は、2015年から2016年度にかけて実施された「成長志向の法人税改革」が企業行動とマクロ経済に及ぼす影響を、包括的な企業レベルのデータを用いて分析するものである。具体的には、第一に、法人税申告書データをパネルデータとして整備する。第二に、整備された法人税申告書データを利用し、実効税率(支払税額/課税前利益)を推計し、その分布の推移を分析する。第三に、税制改革が企業の実体面(設備投資、雇用、売上、生産性、参入・退出等)および資金面(資金調達、利益配分等)の行動にどのような影響を及ぼしたかを、企業の異質性に留意しつつ分析する。第四に、法人税制改革のマクロ経済への効果を分析する。