研究課題
基盤研究(B)
本研究は、資産価格バブルの理論を発展させて、バブルの発生や崩壊の予測に役立つ実用的な早期警戒指標を開発することを目指します。既存研究が提案する資産価格バブルの理論モデルは、バブルの発生や崩壊を正確に予測することが難しいことが知られていました。資産価格バブルが生じる経済モデルを作っても、同じモデルに資産価格バブルが生じない別の均衡も存在してしまうという、いわゆる複数均衡の問題があるためです。本研究はこの問題を、標準的なマクロ経済学で使われるモデルの枠組みで解消することを目指し、そこから得られる知見を生かして、さらに政策の現場で使える実用的なバブルの早期警戒指標を作ることを目指します。