研究課題
基盤研究(B)
味覚の感知を担う感覚細胞である味細胞は幹細胞から継続的に供給され、1-3週間の周期でターンオーバーを繰り返している。甘味、旨味、苦味、酸味、塩味の5基本味は、互いに異なる味細胞により受容されて生じる。様々な味を感じるためには、各味細胞種が一定の割合で存在する必要があるが、様々な味細胞が産生され、維持される分子機構の多くは不明である。本研究では、苦味を受容する細胞(苦味細胞)に発現する転写因子の機能を解析することにより、苦味細胞が産生され、維持される機構を明らかにすることを目的とする。本研究は、様々な味を感じる仕組みを理解する契機となる。