研究課題
基盤研究(B)
本研究はアメリカ学校区が発行する無限責任一般財源保証債の信用力が実質的に何によって支えられているのかを、財政力の弱い大都市学校区の格付け、財政力、州補助金、州議会の政治動向等の総合的な相関分析によって解明することを目的とする。通常の一般財源保証債とは異なり無限責任一般財源保証債は債券の信用担保の制度面での要素とされる住民投票に加え、償還財源の確実性に何らかの問題が生じた場合、学校区が学校区内納税者に対して自ら追加課税を実施することを予定する。しかし実際に財政力の弱い学校区が追加課税を実行する可能性は低いと推察されるため州政府は学校区にどのような財政措置を行っているのかが重要ポイントとなる。