研究課題
基盤研究(B)
創造活動におけるメタ認知の重要性が広く認識されている.メタ認知スキルの鍛錬により疑義の余地無き信念に立脚した思考から,熟慮的で論理的な思考への変容が図られる.一方,自己内対話でなされる認知活動とそれをモニタ・コントロールするメタ認知活動において,後者は暗黙的・潜在的な活動であるため他者からこれを学ぶことは特に難しい.この問題に対して本研究では,自己内対話と他者対話の同型性に着目し,議論ファシリテーションを課題とする.議論(他者対話)を通じた自他の思考を相対化し(モニタ),コントロールする経験から,自己内対話に移入する学びの支援を実現する.