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子どもの思考と信念の自律的な質的変化を促す教科学習に関する心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24K00484
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関東京大学

研究代表者

藤村 宣之  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (20270861)

研究分担者 橘 春菜  名古屋大学, 教育基盤連携本部, 特任准教授 (10727902)
鈴木 豪  群馬大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (40802905)
石橋 優美  埼玉学園大学, 人間学部, 講師 (60804797)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2027年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2026年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワード思考 / 学習観 / 概念的理解 / 探索的活動 / 因果的説明 / 質的変化 / 信念 / 共推論
研究開始時の研究の概要

本研究では,多様な考えが可能な非定型の課題に対する思考と,学習や社会生活を規定する信念(学習観,協同観など)に焦点をあてて,児童・生徒の思考と信念の自律的な質的変化を促す教科学習のメカニズムとプロセスを心理学的に明らかにする。具体的には,①多面的な探索的活動,②他者に対する因果的説明,③他者と相互に思考を関連づける共推論が思考の質的変化をいかに促進するか,④①~③に依拠した教科学習の継続的経験により信念がいかに質的に変化し,それが思考の自律的な質的変化につながるかについて,授業場面を離れた実験的研究と,小学校~高校の各教科の授業を対象とした実践的研究により解明する。

研究実績の概要

本研究では,児童・生徒の思考と信念の自律的な質的変化を促す教科学習のメカニズムやプロセスについて,①多面的な探索的活動,②他者に対する因果的説明,③他者と相互に思考を関連づける共推論,④①~③に依拠した継続的な教科学習に焦点をあて,授業場面を離れた実験的研究と,各教科の授業を対象とした実践的研究により解明する。
(1)実験的研究については,多面的な探索的活動や因果的説明に関する予備的研究として,小学校高学年の社会科教科書における地理的・歴史的要素を多面的に問う問いや,因果・背景を問う問いの分布を分析した結果,上記の問いの出現比率はそれぞれ10%未満にとどまり,児童の多面的な思考や因果的説明を促す問いの少なさが示唆された。また,数学科の多面的な探索的活動に関して,多面的な回答が可能な一方で正解となる内容がある程度想定されると考えられる,PISA調査の公開問題(「盗難事件」問題)を用いて高校生にWeb調査を行った結果,高校生の学習観と問題への回答との関連が確認された。さらに,算数科の思考の深まりに関連すると考えられる,複数の代表値を用いた判断に関する研究について日本教育心理学会のシンポジウムにて議論した結果,信念や思考の変化に関する情意面の支援の必要性などが示唆された。
(2)実践的研究については,継続的な教科学習を通じた信念・思考の中長期的変化に関して記述型課題や質問紙による調査研究を開始した。同一地域の小学校・中学校,各1学年を対象とした調査から,小学校に比べて中学校では,数学的思考に関する概念的理解の水準が相対的に高い一方,「暗記・再生」型の学習観が相対的に強い傾向にあること,両校種において,意味の探究や他者との協調を重視する「理解・思考」型学習観を重視する程度と,数学的思考の水準の高さや生活満足度(主観的幸福感)の高さとの間に関連がみられることなどが示唆されている。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

実践的研究に関しては予定通り,小中学校における調査研究などが進められている一方,実験的研究に関しては,予備的な教科書分析や実験・調査研究で使用する題材や発問についての準備,高校生に対するweb調査などを進めることができているものの,協力機関(各学校等)との関係等により,当初計画していたよりも研究の進展が緩やかであるため。

今後の研究の推進方策

実践的研究については,現在遂行中の授業を対象とした研究を継続し,発展させる。
実験的研究については,物語の読解を通じた思考や信念の質的変化に関して,児童・生徒を対象とした個別面接研究を実施するともに,物語の読解と創造に関する協同解決実験の実施のための準備を進め,また算数・数学科や社会科に関する思考や信念に関しては,別の協力校の開拓を行うとともに,学校種や研究方法(条件を複数設けた質問紙など)についても検討を行う。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2025 2024

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校高学年の社会科教科書における問いの種類の分析 : 地理的・歴史的要素が相互に関連する問いと因果・背景を問う問いに着目して2024

    • 著者名/発表者名
      石橋優美・鈴木豪
    • 雑誌名

      埼玉学園大学人間学部篇

      巻: 24 ページ: 93-100

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 小中学生の学習観・思考・幸福感の発達的変化と相互の関連性2025

    • 著者名/発表者名
      藤村宣之・青柳尚朗・後藤慎弥・吉田知世
    • 学会等名
      日本発達心理学会第36回大会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 多様な考えをどのように扱いどのように引き出すか―「思考力・判断力・表現力」に関連して(学会企画シンポジウム1「学力」はどう高まるか―教育心理学からのアプローチ―」話題提供)2024

    • 著者名/発表者名
      鈴木豪
    • 学会等名
      日本教育心理学会第66回総会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [図書] 「わかる」はどう深まるか―子どもの思考の発達と協同的探究学習2025

    • 著者名/発表者名
      藤村 宣之
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      ちとせプレス
    • ISBN
      9784908736322
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書

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公開日: 2024-04-11   更新日: 2025-12-26  

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